副鼻腔炎(蓄膿症)の症状と治療

副鼻腔炎の合併症~副鼻腔炎のちょっと怖い話~

副鼻腔炎の合併症~副鼻腔炎のちょっと怖い話~

副鼻腔炎なんて風邪のちょっとひどいものでしょ」「そのうち治るでしょ」・・・
そうお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。
ここで副鼻腔炎についてのちょっと怖いお話をしましょう。
副鼻腔炎が原因となって、合併症(他の病気が起こること)もあります。

中耳炎

耳の「中耳」という場所に細菌が感染し、粘膜が腫れたり膿がたまったりする病気です。耳と鼻は、耳管という管でつながっているため、副鼻腔炎の原因菌が耳管を通って中耳に入り込み感染したり、副鼻腔の炎症が耳管の働きを悪くさせ、中耳炎が引き起こされることがあります。特に小さなこどもは大人より耳管の発達が未熟で、中耳炎になりやすいので注意が必要です。

眼の合併症(眼窩内感染症など)

副鼻腔は目(眼窩)の近くに位置するため、副鼻腔の炎症が目に及ぶと、目が痛くなったり、涙が止まらなくなったり、眼脂(目やに)が出ます。また眼の疲れや視力障害などが起こることもあります。
適切な治療を行わなければ、重い後遺症が残ってしまうこともあります。

脳の合併症(脳膿症、髄膜炎、硬膜下膿瘍など)

まれではありますが、副鼻腔の炎症がひどくなると脳に影響を及ぼし、脳膿症・髄膜炎・硬膜下膿瘍などを起こし、意識障害や麻痺などの症状が起こることがあります。
これらの合併症が起こると、重い後遺症が残ったり、最悪の場合は死に至るケースもあります。

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