副鼻腔炎(蓄膿症)の症状と治療

歯と副鼻腔炎

歯と副鼻腔炎

歯が痛くて歯医者さんを受診したら耳鼻科に行くようにと言われた。
という経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
口と鼻の内部は隣接しているため副鼻腔(おもに上顎洞)の痛みを歯の痛みと勘違いしてしまうことはめずらしくありません。
また、虫歯を放っておくと菌が鼻にも転移して歯性上顎洞炎という副鼻腔炎を起こすこともあります。

歯と副鼻腔炎の原因

歯が原因の歯性上顎洞炎の場合、虫歯を放置し続けたり、歯周病が進行してしまったり、抜歯したことによる影響などが考えられます。
その場合、耳鼻科での治療と歯科での治療を並行して行う必要があります。

歯と副鼻腔炎の症状

よくある症状としては歯の痛みや頬の痛みです。
また慢性副鼻腔炎同様、鼻づまりが続く・痰・鼻の奥や鼻水からイヤな臭いがする、鼻水が前から出てこず喉に流れて(後鼻漏)口臭・頭痛・嗅覚障害などです。
時には全く鼻に関する自覚症状のない方もいらっしゃって、他の疾患で受診した際や、歯科でレントゲンを撮った際に指摘されて初めて気が付いた、ということもあるようです。
また家族や周囲から口臭を指摘されて歯科を受診したけれど、歯科的には悪いところがなく、耳鼻科を受診してみて副鼻腔炎がわかることもあります。
鼻の自覚症状はないけれど、慢性的に頭痛が続く、集中力の低下、顔面痛などが現れることもあります。

歯と副鼻腔炎の治療法

急性副鼻腔炎慢性副鼻腔炎と同様に副鼻腔内に溜まった膿を吸引し、合わせてネブライザー治療を行います。
また粘性の鼻水・膿を出しやすくする薬や消炎酵素剤の服用、マクロライド系の抗生剤の少量長期服用も有効です。

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