副鼻腔炎にはいくつかの種類がありますが、かかってしまうと治療が難しい「難治性」のものもあります。
そのひとつが「好酸球性副鼻腔炎」と呼ばれる病気です。
白血球の一種である好酸球が鼻の中で増加し炎症を起こすと「好酸球性副鼻腔炎」と診断されます。
副鼻腔炎の中でも治りにくい「難治性副鼻腔炎」とされています。
一般的な副鼻腔炎の場合、「マクロライド系抗生物質」という薬が有効なため、治療効果が高いのですが、この好酸球性副鼻腔炎の場合は、マクロライド系抗生物質が効きにくく薬物療法に多くは期待できないと言われています。
好酸球性副鼻腔炎の特徴として
鼻茸が多発するため、鼻呼吸がほとんどできなくなり鼻づまり症状が激しく、息苦しく、 臭いを感じられないなどの症状が典型症状です。
さらに、鼻茸は喘息発作を引き起こす「ロイコトリエン」という物質をたくさん作り出すため、喘息を悪化させてしまうのです。
先にも述べたように、この病気は現段階で解明されていないことも多く、治療法は確立されていま せん。 症状の軽減のために多発した鼻茸は内視鏡手術で取り除くこともあります。